トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業
今回は「トヨトミの野望」。
言わずと知れた日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車をモデルにしています。
モデルどころか、小説の中に出てくる登場人物って、名前が違うだけで経歴とかは実在の人物そのものです。
(トヨタの歴代の社長はWikipediaにも載ってるし、逐一調べてたらほぼそのまんまじゃん!ってなりました。笑)
ストーリーについてはてっきり、トヨタの「黒の部分を晒します」的な感じで、トヨタ批判色の強い小説なのかなと思って読み進めていたんですが、最後まで読むと、結局あの一族は凄い的な話に落ち着いてますね。
ストリートしてはとてもおもしろかったです。実在する人物を元に小説にするとこんなにも楽しいのかと。しかも、そのモデルが日本人なら誰しも知っているあのトヨタなので。
★あらすじ
主人公 武田のモデルはトヨタ自動車を今の規模にまで押し上げられた功労者にも関わらず、名誉会長に就任せず、相談役にとどまっている奥田 碩氏。
その他の対応図については、下記サイトを参照して下さい↓
豪腕 武田がトヨトミ自動車の創業家には「社長と言っても豊臣家の奉公人だから」と、顔色を伺い行動します。しかし、ビジネスマンとして強気な交渉をしたり、大胆な改革を次に次にしていきます。そのさまはかなり爽快です!
そして品質問題にかこつけて、現在の社長と思われる豊臣統一と敵対しトヨトミ自動車を追い出されます(経団連社長に就任)。
これを読んだトヨタ自動車の社員は、究極に出世して社長になっても結局はサラリーマン社長として、創業家の使いとして使われるだけだと思うんだろう。
メディアは基本的に莫大な広告費をトヨタからもらっているので、このような小説は(批判色一色ではなかったにせよ)、トヨタの別の側面から見ることができて個人的には満足でした!
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